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舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!


舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!|入野きのこセンター

舞茸はきのこの一種ですが傷みやすいとの欠点もあるため、パックから出してしっかりと梱包しても、冷蔵庫では数日しか保ちません。そこでおすすめなのが舞茸の冷凍保存で、冷凍すると日持ちがするだけでなく、うま味成分が出てくるなど一石二鳥の方法です。


ただ、冷凍保存する場合には、ただ冷凍すればいいわけではなくちょっとしたコツがあります。ぜひ舞茸の正しい冷凍保存の仕方を押さえて、日持ちと味の両立を目指しましょう。


舞茸の冷凍保存の仕方


舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!|入野きのこセンター

料理に使おうと買っておいた舞茸をすぐに調理出来ない時、ほとんどの方がパックに入ったままで冷蔵庫の野菜室に保存します。ただ、この保存方法では数日置いただけでも、ツンと鼻をつく臭いが発生するなどの問題が出る可能性大です。


そのため、すぐに使わない時こそ、冷凍保存がおすすめです。もし舞茸を冷凍保存するなら、必要な道具や手順なども押さえ、できるだけ長く保存できるようにしましょう。



冷凍に必要なもの


舞茸の冷凍保存には、舞茸はもちろん必要です。ほかには、キッチンペーパー、ZIPロックなどのファスナー付きの保存袋などが必要になるので、100均やスーパーなどを利用して常に袋などをストックしておきましょう。



冷凍の手順


生のままで舞茸を冷凍保存する時の手順は、以下の通りです。


1:舞茸についている汚れやホコリなどを軽く濡らしたキッチンペーパーなどを使い、きれいに拭き取りましょう。この時、基本的には水洗いをしないのですが、天然の舞茸などは虫がついている可能性もあるので、心配なら水洗いし、しっかりと水分を拭き取るのがポイントです。


2:舞茸の下側の硬い部分(石づき)を包丁で切り落としたら、食べやすい大きさになるように手で割いていきます。


3:舞茸が小房に分かれたら、そのままZIPロックの袋などに入れて冷凍庫で保存して完了です。


冷凍保存すれば、賞味期限も約1か月と生で保存する時の10倍は長持ちします。



調理済の舞茸を保存するなら?


舞茸は調理してからでも保存できるので、調理の時短を狙う場合やお弁当などにそのまま入れて自然解凍を狙う時などは、調理済みの舞茸を冷凍保存すると便利です。調理済の舞茸を冷凍保存する時の手順は、以下の通りです。


1:舞茸は手で小さく割いて、食べやすくします。


2:フライパンに薄く油を引き、舞茸に軽く焼き色がつく程度まで炒めましょう。


3:炒めたら、舞茸をどの料理に使うかを決めて、塩味や醤油味など、好みの味付けをしておきます。


4:舞茸に火が通ったのを確認し、粗熱を取ったら、ラップに包んで、さらにZIPロックなどの保存袋に入れて冷凍しましょう。


生のままで冷凍保存してもいいですが、基本的に舞茸は冷凍したままで調理するので、味が染みていた方が美味しく仕上がります。たとえば、炊き込みご飯などに冷凍の舞茸を使う場合は、味付けをした方が他の具材ともなじむので時短調理が可能です。



手で割いて冷凍する理由


舞茸は風味アップのためにも、基本的には水で洗わずに冷凍しますが、この時に手で割いておけば、使いたい分だけを取り出せます。一気に調理するなら良いですが、少しずつ使う予定があるのなら、手で割いておいて、使う分ずつ小袋に入れて冷凍しましょう。ちなみに、天ぷらや鍋料理に使うなら大きめに割き、味噌汁や炊き込みご飯などに使うなら小さめに割いておくのもポイントです。



舞茸の保存期間はどれくらい?


冷凍した舞茸の保存期間は、約1か月ほどと言われています。冷蔵保存が一般的には3日~4日ほどと言われているので、その10倍は長持ちする計算です。保存期間が長くなれば、たくさん買いすぎてしまった舞茸も無駄にならないので、ぜひ冷凍保存で美味しいうちに舞茸を保存しましょう。また、ZIPロックなどの袋に入れて冷凍する時には、袋に冷凍開始の日付をマジックなどで書いておくと、どれから先に使うべきかもわかりやすくなります。



新鮮な舞茸の見分け方


新鮮な舞茸を買うのもまた長持ちさせる秘訣ですが、どのような舞茸を選べばいいのかなど、以下の見分け方も参考にしてください。


・カサに触るとパリッとしていて、手でも折れそうなもの

・軸が白く弾力が感じられるもの

・一株にまとまって生えているもの

・カサが肉厚で濃い茶色をしているもの


これらの舞茸は新鮮な証拠ですが、逆に「カビが生えているもの」「表面にぬめりがあるもの」「変な臭いがするもの」などは避けます。せっかく冷凍庫で保存するのですから、ぜひ新鮮な舞茸を冷凍して、美味しさも引き出してみてください。



舞茸は解凍してはいけない?


舞茸を冷凍した場合は、解凍せずに使うのがポイントです。自然解凍(冷蔵庫に入れ直すなど)や電子レンジなどで解凍してしまうと、水分が出るだけでなく、せっかくのうま味成分も流れ出ていってしまいます。冷凍した舞茸が美味しくないとの声もありますが、解凍で失敗している可能性大です。そのため、凍ったままでスープや炊き込みご飯、炒め物などに使うのが基本で、冷蔵庫に入れての解凍も避けるようにしてください。



舞茸を冷凍するメリット3選


舞茸を冷凍保存するメリットは、大きく分けて3つあります。とくに、独特の風味を楽しみたいのであれば、冷凍した方がうま味もまして美味しくなります。ほかにも上記でご紹介したように、冷蔵よりも日持ちするなどもメリットの1つなので、ぜひ冷凍保存して、メリットを最大限に引き出してください。



メリット①:冷凍するとうま味成分が発生


舞茸料理を食べた時に、独特の風味があって美味しさを感じることも多いですが、実はこの風味=うま味成分は生の舞茸にはありません。少し生物学的に言えば、舞茸の細胞膜が破壊された時に生じるものなのです。つまり、細胞が生きている間は作られない「ヌクレアーゼ」と呼ばれる成分が、細胞の死後に、細胞内に存在する「核酸RNA」を分解して旨味成分が生まれるというわけです。


舞茸は冷凍することで独特の風味やうま味が生まれ、生のままではうま味が感じ取れない仕組みになっているのですね。また、調理してからの冷凍方法も上記でご紹介しましたが、加熱調理をするとさらにうま味成分が増すとも言われています。そのため、よりうま味成分を出したいなら、調理してから舞茸を冷凍する方が効率的です。



メリット②:日持ちしやすい


舞茸を長く保存したいなら冷凍がおすすめですが、理由はより日持ちさせるためには冷凍の方が効率が良いからです。舞茸の保存方法には、ほかにも冷蔵保存がありますが、舞茸に関していえば常温保存はおすすめできません。理由は、傷みやすいというのが第一にありますが、ほかの理由として、活性酸素を除去する成分(キノコの健康食品の効能の一つ)が酸化して減ってしまうからです。


では、冷蔵保存はと言うと、こちらも日持ちは3日~4日ほどと短いです。そのため、舞茸を日持ちさせたいなら、冷凍保存が美味しくかつ長持ちする方法でもあります。


※参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11120318051


メリット③:賞味期限も気にならなくなる


舞茸をいざ食べる時になって「黒ずんでいるけど大丈夫だろうか?」などと不安になった経験をお持ちの方も多いです。舞茸に限ったことではないですが、冷蔵の場合賞味期限がいつまでかがわかりにくく、判断も難しいです。


そこで冷凍保存をすれば、約1か月は日持ちますし、何より腐る心配からは解放されるので、味が落ちる可能性しかないのは気分も楽になります。また、冷凍保存する時にZIPロックなどの袋に日時を記載しておけば、どの程度まで食べられるかの目安にもなります。賞味期限が気になる時こそ、冷凍保存がおすすめです。



冷凍舞茸を使ったおすすめレシピ3選


冷凍のまま使う舞茸のレシピは数多くありますが、その一部をご紹介します。


レシピ①:ピザトースト



舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!|入野きのこセンター

舞茸は和風の食材ですが、工夫次第で洋風のピザトーストにもアレンジできます。


【材料:1人分】


食パン…1枚

オリーブオイル…小さじ1

ピザソース…大さじ1

舞茸…5~6切れ(生で冷凍したものを使用)

ウィンナーソーセージ…1本

ミニトマト…2個

とろけるチーズ…少々

黒コショウ…少々


【作り方】


1:まず舞茸はバラバラにしておき、ソーセージは輪切り、ミニトマトは半分にカットしておきましょう。


2:食パンの表面にオリーブオイルとピザソースを塗り広げておきます。


3:食パンの上に、舞茸とソーセージ、トマトを乗せ、さらにチーズを乗せて、黒コショウを適量ふりかけましょう。


4:トースターでチーズが溶けるまで焼いたら、完成です。


【美味しく作るコツ】


舞茸は冷凍のまま使い、解凍されないうちに具材を用意して、すぐに焼けるように準備してください。



レシピ②:炊き込みご飯



舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!|入野きのこセンター

舞茸と言えば炊き込みご飯ですが、炊飯器を利用すれば簡単に作れます。


【材料:2~3人分】


白米…2合

舞茸…1株(生で冷凍したものを使用)

人参…1/3本

めんつゆ…大さじ2

みりん…大さじ2

砂糖…大さじ1

だし汁(ほんだし大1を水に溶かすのがおすすめ)…450㏄


【作り方】


1:舞茸は凍ったままの状態で、1つずつバラバラにほぐし、人参はせん切りにします。


2:フライパンに、舞茸、人参、めんつゆ、みりん、砂糖、だし汁から100㏄分を入れ、3分ほど煮ましょう。


3:あらかじめ研いでおいた米を炊飯器にセットしたら、具材と残りのだし汁を加え、炊飯器の2合の目盛りまで水分を足します。


4:炊飯器のスイッチを入れて炊きあがれば、完成です。


【美味しく作るコツ】


炊飯器に具材を加えたら、手で混ぜないことが大切です。具材は上に乗せるだけにするのが重要で、混ぜてしまうと米に炊きムラができてしまうので、具材はかき混ぜないように注意してください。


レシピ③:舞茸と卵の炒め物



舞茸の正しい冷凍保存の仕方は?味と日持ちの両立を目指す方法!|入野きのこセンター

舞茸は卵との炒め物も相性がよく、手軽にさっと炒めるだけで作れるのも便利です。


【材料:2人分】


豚肉…150g

舞茸…100g(冷凍なら生でも調理済でもOK)

キャベツ…1/6玉

卵…2個

鶏がらスープ…大さじ1

しょうゆ…大さじ1

塩こしょう…少々

ごま油…適量


【作り方】


1:舞茸は冷凍のままでも解凍済みでもかまわないので、まず1つずつバラバラにします。


2:豚肉とキャベツは食べやすい大きさに切り、熱したフライパンに、豚肉、キャベツ、舞茸の順に加えて炒めましょう。


3:野菜がしんなりしたら、鶏がらスープとしょうゆを加えて味付けをします。


4:フライパンの隅にスペースを作り、溶き卵を流し入れて半熟状態にして、他の具材と絡めます。


5:最後に塩コショウで味を調えたら、お好みでごま油を回しかけて完成です。


【美味しく作るコツ】


舞茸は冷凍のままでも解凍してからでもかまわないので、割と簡単に作れると思います。鶏がらスープの素があると便利なので、ぜひストックしておいてください。


まとめ

舞茸の冷凍保存の仕方や冷凍で生まれるメリット、冷凍の舞茸を使ったおすすめレシピなどご紹介してみました。舞茸は冷凍するからこそ美味しくなるので、ぜひ舞茸が新鮮なうちに冷凍庫で保存するようにしてみてください。


また、舞茸は旬のものほど美味しいですが、新鮮な見分け方を知っておくと冷凍庫保存のメリットも大きくなります。ぜひ旬の舞茸を冷凍してゆっくりと味わい、よりうま味成分を引き出せるようにしてみましょう。


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