舞茸のお中元ギフトの選び方は?舞茸の魅力をお中元に乗せて

舞茸はローカロリーで栄養価も高く、また手で裂いて料理できる手軽さが人気の秘密です。お中元の時期はお盆の時期とも重なるため、精進料理などにも活躍してくれます。また、お中元の時期は夏バテしやすい時期なので、手軽に栄養が摂れる舞茸は喜ばれることも多いでしょう。
舞茸のギフトには、新鮮な生タイプもおすすめですが、粉末や乾燥タイプなど日持ちがするタイプもあります。ぜひ贈る相手の年代層や家族構成などに合わせてギフトも選んでみてください。
舞茸の美味しさ

舞茸の美味しさを現すなら、これは外せないというのが松茸に匹敵する香りと独特の食感です。舞茸は、東北地方の栗の木などの根元に生えるきのこの一種ですが、珊瑚のようにカサがいくつも折り重なる形をしているのがユニークです。舞茸の名前には諸説ありますが「見つけた人が舞い上がって喜ぶので、まいたけ=舞茸と名付けられた説」や「蝶が舞う姿に似ていることから名付けられた説」などが有力です。
昔から貴重なきのことして知られていた舞茸ですが、成長すると20~30kgにもなると言われ、大きさから言っても他のきのことは一線を画しています。昔は貴重なきのこだった舞茸も、1970年代になると人工で栽培できるようになり、今ではスーパーで簡単に手に入るようになりました。
また、舞茸は生でも美味しいきのこですが、乾燥タイプも市販されていて、生タイプよりも香りや出汁が強く出ると人気です。もし食感を楽しみたいなら、生がおすすめですが、香りを強く出したい場合は乾燥タイプが向いています。
舞茸の歴史は平安時代から
舞茸は、アジアやアメリカ、ヨーロッパなどに広く分布しており、日本にも自生しているサルノコシカケ科のきのこの一種です。そんな舞茸が日本の歴史に初登場したのが平安時代の書物です。平安時代末期に書かれた「今昔物語集」には、すでに「まいたけ」という名前が登場するくらい、日本では古くからあるきのことされます。
ただ、平安時代の舞茸が現在の舞茸と同じかどうかは証拠が残っていないため、本格的に登場したのは江戸時代です。江戸時代の書物「大和本草(やまとほんぞう)」には、菌類の項目があり、そこでも「まいたけ」が登場します。そのため、現代の舞茸のルーツは江戸時代にあるとされます。
当時は上記でも説明したように高級品だったため、庶民の食べ物ではありませんでした。香りが松茸に匹敵するほどのきのこですから、自生していた舞茸が貴重だったのは頷ける部分です。
舞茸の栄養価の高さ
舞茸は他のきのこと同じように低カロリーで知られていますが、実は低カロリーながら栄養価が高いことは意外と知られていません。中でも舞茸に含まれるビタミンDには、カルシウムの吸収を促したり、骨の形成と成長を助けたりする働きがあるため、特に子どもにおすすめの食材です。
また、舞茸には、たんぱく質、ミネラル類、腸内環境を整えてくれる「食物繊維」、ビタミンB群の「ビオチン」「ナイアシン」「葉酸」などが含まれる、きのこ界のスーパーフード的扱いでもあります。舞茸にはビタミンDが多いですが、他のきのこと含有量を比較してみましょう。ちなみに、100gあたりに含まれるビタミンDの量を比較しています。
舞茸:4.9μg
エノキタケ:0.9μg
椎茸:0.3μg
エリンギ:1.2μg
ぶなしめじ:0.5μg
このように、舞茸以外のきのこでは、エリンギが次点となります。ただ、舞茸と比較してみると4倍ほどの差があり、ビタミンDの含有量はきのこの中ではトップクラスであることに間違いありません。また、ビタミンDは油との相性が良いことでも知られており、油炒めに使うと、ビタミンDの含有量が1.5倍になるというので驚きです。
舞茸のソテーを50g食べれば、成人男女の一日の必要量の約45%が舞茸だけで摂れる計算になります。さらには、ビタミンDは紫外線に当てるとアップするので、乾燥した舞茸もまた栄養価が高いきのこと言えそうです。
舞茸には肉を柔らかくする効果もある?
舞茸に含まれる「プロテアーゼ」という酵素には、肉を柔らかくする効果があると言われています。このプロテアーゼは、タンパク質を分解し、さらに旨み成分を含むアミノ酸などに分解するので、肉の柔らかさはもちろん美味しさのアップ効果も期待できます。中華料理の酢豚にパイナップルを入れて肉を柔らかくすることがありますが、それと同じ効果が得られるのは魅力的です。手で裂いた舞茸で肉と漬け込むだけでOKなので、ぜひチャレンジしてみてください。
夏にぴったりな特徴
舞茸を使った料理は数多くありますが、味噌汁の具にしたり、サラダに添えたり、やみつきの無限舞茸に挑戦したりなど、レパートリーの幅も広いです。夏場は暑くて料理をするのが苦痛に感じることもありますが、包丁を使わず手で裂くだけで料理できる舞茸は、料理をする人の強い味方になってくれるでしょう。
栄養価を高めるのであれば、油で炒めるのがおすすめです。ただ、低カロリーの魅力を生かすなら、焼き舞茸のサラダなどにも利用すれば、さっぱりとした料理で夏バテも乗り切れます。お中元に舞茸がおすすめなのは、夏バテしやすい季節だからこそ、栄養価の高い舞茸で乗り切って欲しいとの思いも込められています。
舞茸の魅力を活かしたギフトセット6選

舞茸をお中元に贈るのであれば、単品も人気ですが、すでに料理済みの商品や乾燥タイプなどの加工品も人気があります。以下に、舞茸の魅力を感じられるおすすめギフトを、ジャンル別に2選ずつご紹介します。
①:舞茸のお中元ギフト【単品】広島・入野きのこセンター
肉厚で香り豊かな舞茸をお探しなら、広島・入野きのこセンターの舞茸がおすすめです。贈答用の舞茸の他、ご自宅用の舞茸もありますが、贈答用は1.5kgとかなりの量があって使い切れないほどです。お中元の時期はちょうどお盆の時期とも重なるため、精進料理の一つとして、新鮮な舞茸で天ぷらや炒め物を楽しむのも良いかもしれません。ちなみに、にゅうの舞茸は、バーベキューの具材としてもおすすめです。
②:舞茸のお中元ギフト【単品】いちまさのまいたけ
いちまさのまいたけは、楽天でも人気の舞茸です。無農薬で、かつ化学肥料も不使用とのことで、楽天ショップ内で探すなら、いちまさを選んでおけば失敗も少ないかもしれません。こちらも1.5Kgと大容量タイプなので、家族が集まる時期のお盆などに手料理を振る舞うのもおすすめです。きのこをお中元に贈るなら、ぜひ新鮮な舞茸を選んでみましょう。
③:舞茸のお中元ギフト【料理】舞茸入りきのこしぐれ
舞茸入りきのこしぐれは、信州長野のお土産としても人気が高い商品です。一品料理として食べられるだけでなく、ご飯に加えて炊き込みご飯にするなどの利用もできます。舞茸以外にも多くの野菜が入ってるので、夏バテしやすいお中元の時期には、栄養価の高い舞茸の料理も喜ばれます。
④:舞茸のお中元ギフト【料理】炊き込みご飯の素
舞茸の料理ギフトの定番と言えば、炊き込みご飯の素は外せません。特に、椎茸屋の炊き込みご飯の素には、舞茸だけでなく椎茸やしめじ、鶏きのこなど5種類がセットになっているので、毎日でも飽きない工夫がされています。値段も手頃ですし、きのこが好きなご家庭に喜ばれると思うので、ぜひお中元に利用してみてください。
⑤:舞茸のお中元ギフト【加工品】乾燥舞茸
乾燥舞茸は、上記でもご説明したように、香りと出汁が生の舞茸よりも強く出るのが特徴です。また、乾燥タイプなら日持ちもするので、お中元に贈ったものを秋などの紅葉シーズンに楽しむこともできます。きのこの旬と言えば秋ですが、夏場に舞茸が手に入ったら、お盆の時期の精進料理の食材としても喜ばれるかもしれません。
⑥:舞茸のお中元ギフト【加工品】舞茸パウダー
舞茸の乾燥だけでなく、パウダーにして売られている商品もあります。舞茸のパウダーも乾燥タイプと同じように日持ちしますし、独特の香りが好きな方なら、お茶にして飲んだり、ご飯にふりかけたりなど食べ方もさまざまです。舞茸などのきのこが好きな方へのお中元なら、ぜひパウダーも候補に入れてみてください。。
舞茸お中元が喜ばれる年代層
舞茸のお中元は、どちらかと言うと年配の方への贈り物に向いています。そのため、ビジネス目的なら、健康管理に厳しい上司に贈ってみるなどすると喜ばれるでしょう。家族や友人に贈る時には、家族構成や人数に応じて、食べきれる量を贈るのもポイントです。生タイプは乾燥タイプなどと比べても日持ちはしませんが、新鮮な舞茸を贈られたら喜ばれることも多いです。もしお中元に使うのであれば、どの年齢層の方に贈るかで、ギフトのタイプを選ぶようにしてください。
まとめ
舞茸がお中元に向くのは、ちょうどお盆の時期に重なるからと言うのが大きく、精進料理に舞茸は欠かせない食材でもあります。舞茸はローカロリーでかつ栄養価も高いため、夏バテしやすいお中元の時期にもぴったりです。舞茸は香りが松茸レベルで、食感も良く、料理のレパートリーが広いため、お中元でも喜ばれる食材です。ぜひ、お中元を贈る相手に合わせて、タイプも吟味し、喜ばれるギフトにしてみてください。