美しい天然水で丁寧に育てるからこそ生まれる品質
「マイタケ」という名の由来をご存じですか?
諸説ありますが、その昔は幻といわれるほど希少な存在で、見つけた人が思わず舞い上がってよろこんだからなのだとか。菌床栽培(人口の培地による栽培)の普及により、マイタケはずいぶん身近な食材になりました。しかしマイタケを身近にしてくれたのは、名もなき栽培者たちの血のにじむような努力の結晶です。
有限会社広島・入野きのこセンターは平成7年の創業以来、代表の東を中心にマイタケ栽培一筋に研究を重ねてきました。当初はうまく育たず、あきらめかけたことも一度や二度ではありません。しかし栽培方法や環境を工夫するうちに、ようやく肉厚で香りのよい、高品質なマイタケが安定して収穫できるようになりました。ついに私たちが追い求めていた、「入野舞茸」が完成したのです。
こちらでは、マイタケに含まれる栄養成分や栽培工程をご紹介します。当社ではマイタケの収穫体験も行っておりますので、ぜひご自身の目で栽培の現場をお確かめください。
食生活のバランスアップに貢献~マイタケの栄養成分~
マイタケにはたんぱく質や脂質、糖質、各種ミネラル(カリウム、鉄分)、ビタミン類、および食物繊維といった豊富な栄養成分が含まれています。また、近年では神戸薬科大学の難波宏彰教授の研究によって、「β-グルカン」という成分の機能性が注目を集めるようになりました。この成分は免疫力を活性化するとされており、生活習慣病の予防に対する効果が期待されています。
低カロリーで栄養たっぷりのマイタケは、うまみ成分である「グアニル酸」も豊富。たんぱく質分解酵素も含まれているので、みじん切りにして一緒に漬け込むとお肉が柔らかくなりますよ。おいしくて栄養豊富なマイタケを、食生活のバランスアップにお役立てください。
※生食はできません。必ず加熱してお召し上がりください。
※血糖値や血圧に関する薬を服用中の方は、食べ過ぎにご注意ください(1日30~50gが目安)。
入野舞茸ができるまで~栽培工程~
入野舞茸の栽培には、農薬を一切使いません。40日間をかけ、山から流れてくる清らかな天然水をたっぷりと使って丁寧に栽培しています。
水、おがくず、ふすまを決まった割合で混ぜ、ミキサーでかき混ぜます。
マイタケを培養する(育てて菌を増やす)ビンに、おがくずを詰め込みます。
培地の中心に穴を開け、菌が育ちやすい状態にします。
マイタケ菌はとてもデリケート。培地が清潔になるよう、灯油でお湯を沸かし、100℃の蒸気で9時間かけて殺菌します。
1本ずつビンのフタを開け、菌を入れていきます。
1回に3500本を菌打ちします。
室温を23℃に保った暗い部屋で、25~30日かけて菌を培養します。ビンの内部いっぱいに菌が育つと、芽が出る準備が整います。
明るい部屋に移動させ、5~10日かけて発芽させます。
芽が出たものから選別し、栽培室へ移動させます。
マイタケが育つには高い湿度が必要です。ブラックライトの紫外線を浴びることで、徐々にマイタケらしい黒っぽい色がついてきます。
40~50日で収穫適期を迎えます。マイタケの旬はほんの数時間しかありません。直売所では、最もおいしい時期のものだけを販売しています。
入野舞茸の完成です! 豊かな香りと肉厚な食感をお楽しみください。